最近はアリババ仕入れ・タオバオ仕入れで⁈合法で安全な取引のためのせどり実践ガイド
ネットオークションやフリマアプリの普及に伴い、いわゆる「せどり」が人気を博しています。
商品ラインナップと低価格が魅力で、多くの人々が新たなビジネスチャンスとして取り組んでいます。
しかし、せどりは安易に行うと法的な問題に巻き込まれる危険性もあります。
せどりを通じて成功するためには、商品の購入から販売まで、全てのプロセスが法律に適合していることが不可欠です。
これからせどりを始める方、すでにせどりを行っているが法律的な問題に不安を感じている方、ぜひご参考ください。
1.せどりとは何か?
せどりとは、一つの市場で低価格で仕入れた商品を別の市場で高価格で転売するビジネスモデルです。
このモデルは、異なる市場間での価格差(「差」を取ることから「せどり」の名が生まれました)を利用し、そこから利益を生み出すことを目指します。
せどりの形は多岐にわたり、店舗のセールでの商品購入、中古品の再販、地域限定商品の転売など、さまざまな方法が存在します。
「アリババ仕入れ」や「タオバオ仕入れ」でのせどりもよく聞くようになりました。
これらは、それぞれ中国の大手B2B(ビジネス対ビジネス)マーケットプレースであるアリババ、またはB2C(ビジネス対コンシューマー)マーケットプレースであるタオバオを利用した仕入れ方法を指します。
これらのプラットフォームを通じて比較的低価格で大量の商品を仕入れ、それを国内外の別のマーケット(例えばAmazonやeBay、メルカリなどのオンラインマーケットプレース)で転売するというせどりの手法です。
2.せどりの基本的な手法と流れ
せどりの基本的な手法は以下のようになります。
①リサーチ
まず、どの商品が利益を出しやすいのか調査します。
これには、オークションサイトやフリーマーケットアプリでの販売価格を確認し、それと新品または中古品を購入できる価格との差を調べます。
②商品の購入
利益を出せそうな商品を見つけたら購入します。
これには、実店舗やオンラインショップ、アリババやタオバオなど、様々な場所から商品を調達します。
③商品の出品
購入した商品をオークションサイトやフリーマーケットアプリに出品します。
ここでは、適切な価格設定や商品説明が重要になります。
④商品の発送
商品が売れたら、買い手に商品を発送します。
3.せどりの合法性:一般的な誤解と現実
一般的に、せどりは合法的なビジネスモデルとされています。
ただし、これは商品を正当な手段で手に入れ、正当な価格で転売する場合の話です。
具体的には、正規の販売チャネルから商品を購入し、それを合法的な場所(例えばオークションサイトやフリーマーケットアプリ)で転売することは問題ありません。
4.違法性が問われるケース
(1).著作権法の侵害
著作権法の侵害は、ブートレッグ(非公式の録音や映像)の販売や、海賊版の販売にあたります。
例えば、アーティストが非公式のライブ音源を録音したCDや、非公式に複製された映画のDVD、不正にコピーされたソフトウェアなどを販売した場合、著作権法を侵害します。
これらの商品は、著作権者からの許可を得ていないため、せどりとして扱うことは違法となります。
(2).偽造商品や盗品の販売
偽造品(例えば偽のブランド品)や盗品を販売することは、明確に違法です。
これらの商品は正当な手段で得られたものではなく、その販売は法律で禁じられています。
(3).輸出入法規制の無視
特定の商品(例えば特定の食品や薬品など)を輸出入する際には、輸出入法や関税法、そして食品衛生法などの適用があります。
これらの法律を無視して商品を輸入して販売した場合、違法行為となります。
(4).チケットの転売
イベントチケットの転売は、一部の地域やイベントでは違法とされています。
例えば日本では、有料の音楽イベントやスポーツイベントのチケットを転売することは「チケットの転売禁止法」により禁止されています。
(5).古物商許可証を取得していない状況での中古品販売
中古品を商売として売買する際には、多くの地域で古物商許可証の取得が求められます。
古物商許可証を取得せずに中古品を商売として売買すると、古物営業法に違反する可能性があります。
ただし、これは全ての商品に適用されるわけではなく、地域や商品の種類によります。
許可証の取得については各地の公安委員会に確認しましょう。
5.せどりを安全に行うための法的知識と注意点
(1).商品源の確認
せどりを行う際、商品が合法的な手段で取得されたものであることを確認することが重要です。
具体的には、商品の出所が明らかで、信頼できる販売者から購入することが求められます。
また、偽造品や盗品の疑いがある場合は取引を避け、疑問点がある場合は適切な専門家に相談することがおすすめです。
(2).著作権と商標の理解
特にメディア関連の商品やブランド物を扱う際には、著作権や商標権の基本的な理解が求められます。
これらの権利を侵害する商品を取り扱うと法的な問題が発生するため、特に注意が必要です。
(3).輸出入法規制への配慮
商品を海外から輸入したり、海外に輸出する際には、輸出入法規制を理解し遵守することが必要です。
具体的には、禁止品目である商品を取り扱わない、必要な検疫・検査を受ける、関税を正確に申告・支払うなどが求められます。
(4).チケット転売規制への理解
チケットを扱う際には、各地域・イベントの規制を理解し、遵守することが必要です。
(5).「古物商許可証」取得の必要性
日本では、中古品を商売として売買する際には、古物商許可証の取得が求められます。この許可証を取得せずに売買すると、古物営業法に違反する可能性があります。ただし、これは全ての商品に適用されるわけではなく、地域や商品の種類によります。
6.実践ガイド:適法で効果的なせどりの戦略
(1).合法的な商品の探し方
信頼性のある供給源から商品を購入することが重要です。
オンラインショップ、オークションサイト、実店舗など、公式に認知されたチャネルからの購入を心がけましょう。
また、商品の真正性を証明する証拠(レシート、保証書など)を保持することも重要です。
(2).リスク管理と利益最大化のバランス
せどりのリスクとリターンを適切にバランスさせることが求められます。
商品の選定、価格設定、法規制の理解・遵守などを通じて、利益の最大化とリスクの最小化を目指しましょう。
(3).良いビジネスリレーションシップの構築
せどりを行う際には、取引先や顧客と良好な関係を築くことが重要です。
これにより、商品情報の入手や長期的な取引の継続が容易になります。
また、公平で誠実なビジネス慣行を遵守することで、ビジネスの信頼性と評価を高めることができます。
(4).「古物商許可証」の取得プロセス
「古物商許可証」を取得するためには、日本では各都道府県の公安委員会に申請する必要があります。
申請には、古物商としての適性や事業場の設備などが審査されます。
この許可証を取得することで、合法的に中古品の売買を行うことができるようになります。
7.せどりと法律の調和
(1).法律への理解と遵守
せどりにおいても、ビジネス活動を適法かつ倫理的に行うためには、関連する法律の理解し遵守することが求められます。
これには著作権法、商標法、不正競争防止法、輸出入法、古物営業法などが含まれます。
これらの法律は取引の内容や地域により異なるため、自身が行う活動に対して正しく認識し適用することが求められます。
(2).法的リスクの管理
せどりを行う上での法的リスクを管理するには、全ての取引や業務が法律を遵守していることを確認することが重要です。
また、商品の出所の確認、著作権や商標のチェック、偽造品や盗品の取り扱いを避けるなどの対策を行いましょう。
以下は、日本で法律違反となるせどりを行った場合の罰則例です。
①著作権法の侵害
著作権を侵害した場合、民事訴訟により損害賠償責任を問われる可能性があります。
さらに、著作権法違反(無断複製等)は刑事罰の対象であり、最高で懲役10年または罰金1千万円、またはその両方が科されます。
②偽造品や盗品の販売
偽造品や盗品の販売は犯罪であり、刑事罰(罰金または懲役)につながる可能性があります。
③輸出入法規制の無視
不正に輸出入を行った場合、最高で懲役10年または罰金1千万円の刑事罰が科されます。
さらに、輸出入の規制を遵守していない商品は、没収される可能性があります。
④チケットの転売
チケット転売禁止法に違反し、無許可で転売した場合、最高で1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されます。
⑤古物商許可証を取得していない状況での中古品販売
古物営業法により、古物商の許可を取得せずに営業を行った場合、最高で6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金が科されます。
(3).法的知識のアップデート
法律は時代と共に変化します。
新しい法律が制定されたり、既存の法律が改正されることもあります。
そのため、最新の法律情報を常にチェックし、自身のビジネスにどのように影響するのかを理解することが重要です。
(4).法的アドバイスの求め方
法律の専門家(弁護士や司法書士など)からアドバイスを得ることで、ビジネス上の法的な問題を解決することができます。
複雑な法律問題が発生した場合や、自身で解決できない法律的な疑問が生じた場合には、専門家に相談しましょう。
その際、具体的な状況を詳細に説明し、適切なアドバイスを得ることが重要です。
8.まとめ
いかがでしたか?
せどりは手軽に始められる副業としても人気です。
せどりビジネスを始める際には、法律を守り、信頼性のある供給元を選ぶなど、賢明な取引を心がけましょう。
本記事の内容はさくら代行が独自に調べて作成したものです。必ずしも正しいとは限りません。
ご参考になれば幸いです。
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この記事は中国輸入代行業者である中国仕入れのさくら代行が執筆しています。
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